全身の筋肉は、筋膜(きんまく)というもので覆われております。
筋膜には、全身の体の浅い部分の筋肉にある浅筋膜(せんきんまく)と体の個々の深い部分の筋肉にある深筋膜(しんきんまく)に分かれ、その筋膜には痛みのセンサーが存在します。
痛みのセンサーがあるということは、つまり、筋肉の痛みのほとんどは「筋膜の痛み」になり、これを筋膜性疼痛(きんまくせいとうつう)といいます。
筋肉にできるトリガーポイントとは、また違った筋肉の痛みになります。
筋膜の痛みが起こる仕組みは2つあります。
① 筋膜が損傷したとき
② 筋膜が癒着しているとき(Fuzz ファズ)
が主になります。
筋膜が損傷している場合、傷ついているので当然痛みが起こり、筋膜が再生すれば痛みも改善されていくので、そんなに問題にはなりません。
筋膜が癒着している(Fuzz)場合、筋膜と筋膜との癒着、筋膜と皮膚との癒着があり、その癒着を取り除かなければ痛みの改善ができないので、それが問題となります。
なぜ筋膜の癒着ができるのでしょうか?
それは、長時間同じ姿勢でいる時や寝ている時にできることがあり、そのほとんどが普段の日常生活の動きが問題となっていることがほとんどです。
例えば、中腰での作業、パソコンなどの長時間座っての作業、猫背姿勢などです。
つまり、筋膜の癒着が腰痛、肩こり、頭痛、膝の痛みなどを引き起こす原因となります。
筋膜の癒着を取り除くためには、問題となっている筋膜を手技や道具、施術機器などで滑らせたり、引っ張ったり、ほぐしたり、ストレッチなどの筋膜リリースをして癒着を剥がして痛みの改善を目指していきます。
また、キネシオテーピングで筋膜を保護して、動きを滑らかにもしていきます。
こういったものが当院で行っている施術になります。
また、全身の筋膜はボディスーツのようにつながっており、全身の部位によって7つのラインというものがあります。
これを「アナトミートレイン(筋筋膜経線)」といいます。
この7つのアナトミートレイン(筋筋膜経線)は、全身の筋肉はつながっているという証明となり、例えば、腰痛を起こした時に腰にある筋膜の異常だけではなく、その関係しているラインのどこかの筋膜が引っ張られていることがあります。
そうなりますと、腰の患部だけ施術しても効果は少ないことが多く、問題となっているラインの筋膜を施術することが必要となります。
ピチピチの洋服の上着を着ているとして、その上着の一番下を持って下に引っ張った時にどこに違和感を感じますか?
おそらく、肩に違和感が出ると思います。
つまり、その時に肩を施術するだけでなく、上着を下に引っ張っている部分を施術しなければ根本的な解決にならないことがあります。
当院では、筋肉が原因の痛みに対して、患部だけでなくその患部の問題となっているラインの筋膜を施術して、根本的な解決を目指します。
詳しくは当院までお気軽にご相談ください。